Peter's Chair
邦訳は「ピーターのいす」です。
妹のスージーが生まれ、ピーターは静かに遊ぶように言われます。
ピーターが使っていた物も、スージーのために次々にピンクに
塗り替えられていきます。
でも、椅子はまだ以前のまま!
ピーターはまだ色が塗り替えられていない椅子とワニのおもちゃと、
自分が赤ちゃんの時の写真を持って外に逃げ出します。
そして、椅子にすわろうとしたのですが...。
下の子に親の愛情を奪われて苦悩する上の子の不憫な様子と、
それを乗り越えて成長していく様子が、とてもよく描かれています。
上の子なら、きっと共感できるのでは?
もちろん、下の子にも、一人っ子にも読んでほしい物語です。
総語数 290語。
文章があるのは 15ページで、1ページに 1-6行、平均 3行です。
ネイティブの4-8才向けとなっていますが、もう少し小さくても
大丈夫です。
子育て関連の単語が出てきます。
" cradle "(ゆりかご)と " crib "(ベビーベッド)。
(この二つが違うものであることを、私はこの本で初めて知りました!)
少し難しい表現と言えば、
" fuss "(この本では、「大事にしすぎる」
= to make an exaggerated display of affection or enthusiasm
の意味では?)
" made believe "(ふりをする)
くらいでしょうか。
絵本の背景の作り方も工夫があっておもしろいですよ。
*邦訳「ピーターのいす」は「くもんのすいせん図書」の
小学校一年生レベル(A)に入っています。