The Little House
邦題は 『ちいさいおうち』 です。
田舎の、自然がいっぱいの丘に上に建てられた、
小さいけれど頑丈な家のお話です。
バラ色のかわいい家は、周りの風景から移り行く季節を感じ、
夜は月や星を愛で、幸せに暮らしていました。
街の明かりを遠くに見ながら、「街の暮らしはどんなだろう」
と思いを馳せて。
ところが、時間の経過とともにこの「ちいさいおうち」の周辺が
どんどん変わって行きます。
道が作られ、その道に沿ってたくさんの家ができます。
往来が激しくなるにつれ、大きな建物 -アパートやお店など-
が立ち並びます。
「ちいさいおうち」には住む人がいなくなってしまいます。
それでも街は発展をつづけ、トロリーバスが通り、高架橋になり、
さらに地下鉄も。
お日様は真上に来た時に見えるだけだし、街灯の明るさで
月も星も見えず、季節感もわからない...。
「ちいさいおうち」は街の暮らしがいやで、以前を懐かしく
想うのでした。
「ちいさいおうち」はこのまま朽ち果ててしまうのでしょうか?
コルデコット賞受賞の名作で、ぜひ一度は読んでいただきたい
作品です。
ノスタルジックでありながら、環境問題も自然な形で提起して
います。
「ちいさいおうち」の絵もかわいいですよ。
総語数 1400語。
文章があるのは 23ページです。
1ページ平均10行ですが、文の途中で改行されていますので、
それほど量は多くありません。
ネイティブの3-6才、あるいは4-8才向けとなっています。
アメリカのアマゾンのサイトでは中身の一部が見られます。
難しい単語は、
brook(小川)、tenement houses(アパート)、
crookedly(曲がって)、underneath(〜の下に)
くらいでしょうか。
(左からペーパーバック、ハードカバー、カセット版です)