The Kissing Hand
邦訳は『The Kissing Hand~キスのおまじない』です
生まれて初めて母親から離れて学校に通う、アライグマの
チェスターのお話です。
学校に行かずに家にいたいとグズるチェスターに、お母さんが
秘密のおまじないをしてくれます。
それはチェスターの手のひらにキスすること。
寂しい時にそれを頬に当てると、いつでもお母さんの愛を
感じることができ、寂しくなくなります。
そうしてもらったチェスターは、このおまじないがとっても
効果があることに気付き、ちょっと予想外(?)の行動をします。
秋の風景(欧米の新学期に合わせているのでしょう)、月夜の
描写など、絵がとってもきれいです。
月がきれいなこの季節に、お子さんとご一緒に読んでみてください。
チェスターの反応も可愛くて、心の中まであったまります。
お子さんも同じ反応をされるでしょうか?
娘はチェスターのまねをしてくれました。
今度、どなたかのお子さんが初めて幼稚園に行く時に、お祝に
この本を贈ってみたいと思います。
総語数494語。
英文があるのは14ページ。
大部分は見開きの片方のページに文という構成になっています。
1ページに1~9行、平均5行です。
Native の3-8才向けとなっていますが、それほど難しくありません。
難しい単語は nuzzle (鼻をこすりつける)、cozy (居心地の良い)、
lean forward (身を乗り出す)、palm (発音:パーム、手のひら)、
rush (急いで行く)、tingle (ウズウズする)、toasty (快適な
暖かさの)、tease (発音:ティーズ、からかう)、grin (ニヤッ
と笑う)、unfold(開く、広げる)、scamper (急いで走る、動く)、
limb (発音:リム、大枝)、hoot (発音:フート、フクロウの
鳴き声)、ring in the new year (新しい一年を迎える)
くらいでしょう。