Badger's parting gift

邦訳は『わすれられないおくりもの』です。

アナグマは森の動物たちみんなに頼られている存在でした。
が、アナグマは年を取っており、自分の死期が近いのを知って
いました。森のみんなに悲しまないように言い残し、長い
トンネルの向こうへ行ってしまいました。残されたみんなは
嘆き悲しみます。ちょうど冬の到来と重なり、みんなは
悲しみからなかなか立ち直れません。
春が近づく頃になって、ようやくみんなはアナグマのことを
思い出しては語り合えるようになります。モグラは切り紙を、
カエルはスケートを、キツネはネクタイの結び方を、ウサギは
ジンジャーブレッドの作り方を、アナグマから教えてもらった
ことを。
春になった頃、ようやくみんなの悲しみも癒え、アナグマに
改めて感謝するのでした。

とってもジーンとくるお話です。
アナグマが亡くなっても、アナグマの存在や教えがそれがみんなの
中に生きていることが、とても素晴らしく描かれています。
涙もろい方は、読み聞かせの際にはご注意くださいね。
  

総語数900語。
英文があるのは12ページ。1ページに3〜10行、平均6行です。
見開きの片方に絵、もう片方に絵と文という構成になっています。
Nativeの4才以上向けとなっています。

難しい単語は
badger (アナグマ)、parting gift (お別れの贈り物)、
dependable, reliable (頼れる)、concerned (心配して)、
mole (モグラ)、settle down (座る)、to and fro (行ったり
来たり)、swiftly (素早く)、passageway (通路)、
end over end (回転して)、anxiously (心配そうに)、
break the news (情報を知らせる)、desperately (絶望的に)、
velvety (ビロードのような)、soak (びしょぬれにする)、
cling to (しがみつく)、comfort (慰め)、conceal (隠す)、
litter (〜を散らかす)、confidence (自信)、glide (滑る)、
cub (幼獣)、knot (発音:ナッt、結ぶ)、crossover (交差)、
invent (考案する)、fragrance (発音:フレグランs、香り)、
oven (発音:アvn、オーブン)、treasure (大事にする)、
と少し多めですが、文はそれほど難しくありません。


(左:ペーパーバック、右:ハードカバー)

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