Alexander and the Wind-up Mouse
邦訳は『アレクサンダとぜんまいねずみ』です。
コルデコット賞受賞作品です。
アレクサンダがパンくずを探しに行って、人間に見つかるたびに、
彼はホウキで追い回されます。
ある日、家族が留守の日に、アレクサンダは子ども部屋でぜんまい
仕掛けのネズミ、ウィリーに出会います。
ウィリーはこの家の娘のアニーのお気に入りで、大切にされています。
アレクサンダもウィリーが好きになり、暇さえあればウィリーに
会いに行き、いろんなお話をして楽しく過ごすようになったのです
が、ひとりになるとウィリーのことが羨ましく思えます。
アレクサンダは不思議な力を持つトカゲに会いに行き、自分も
ぜんまい仕掛けのねずみに変えてもらえないかとお願いします。
トカゲはアレクサンダに、紫色の小石を持って満月の夜にまた
来るように言います。
紫色の小石を一生懸命探すアレクサンダは、ウィリーが他の古い
おもちゃと一緒にゴミに出されているのを見ます。
ようやく紫色の小石を見つけたアレクサンダは、自分をぜんまい
仕掛けのねずみにではなく、ウィリーを普通のねずみに変えて
もらったのでした。
何が幸せなのか、少し考えさせられる絵本です。
そのせいだか、娘はこの絵本をそれほど気に入らなかったようです。
私は奥が深いストーリーと、紙をちりばめて作られた絵の雰囲気が
とてもいいと思います。
総語数 740語。
英文があるのは15ページ。 1ページに2~14行で、平均5.5行です。
Nativeの4-8才向けとなっています。
難しい単語は
crumb (パンくず)、squeak (チューチューという音)、sneak in
(~に忍び込む)、ordinary (普通の)、wind-up (ねじ巻き式の)、
cuddle (~を抱き締める)、woolly (毛の多い)、wind (~の
ねじを巻く)、mousetrap (ネズミ捕り)、hideout (隠れ家)、
envy (うらやましさ)、pebblepath (じゃり道)、lizard (トカゲ)、
quiver (震える)、in vain (無駄に)、pantry (食料庫)、
precious (貴重な)、blinding (目がくらむような)、alas
(悲しいかな)、baseboard (壁の薄い板)、dawn (夜明け)
くらいでしょうか。
文章は小さな字で書かれていますので、難しい印象ですが、実際は
それほど難しくはありません。
ただ、小さなお子さんが自分で読むには、少し難易度が高いと
思います。
アマゾンのサイトでは中身が少し見られます。