Pancakes, Pancakes!

邦訳は『ホットケーキできあがり! 』です。

朝食にホットケーキを食べたいと思ったジャックはお母さんに
言いますが、お母さんはジャックに手伝ってほしいと言います。
ですが、そのお手伝いは半端ではありません。
まず小麦を刈り、脱穀し、臼でひいて小麦粉を作ります。
次に雌鳥に卵を産ませ、牛の乳を搾って牛乳を調達します。
そしてクリームを撹拌してバターを作り、薪で火を起こします。
ホットケーキの上にのせるイチゴジャムを地下室から持ってきます。
そしてようやくホットケーキを焼いてもらったのでした。

食材がどのように作られているかがわかり、食べ物を大切に思える
ようになるという教育効果も期待されている絵本なのかな? 
と思います。  
でも娘は「こんなに手間がかかるなら、ホットケーキは食べなくて
いい」と言いました...。

なお、最初のページのニワトリの鳴き声「キケリキー」は、
ドイツ語でのニワトリの鳴き声の表現です。
本来の綴りは kikeriki です。(英語は cock-a-doole-do ですね)
また途中の風車小屋の石臼で粉をひくなど、ドイツの(昔の)
田舎の風景が出てきます。
私の友人の住むハンブルク郊外の風景と重なって、私は大好きです。
これは Eric Carle氏が6才から成人になるまでをドイツで過ごした
ことが影響していると思います。


総語数 650語。
英文があるのは16ページ。 1ページに1〜16行で、平均6行です。
Eric Carle氏の他の作品に比べると、少し長いかもしれません。
Nativeの 4〜8 才向けとなっています。 

難しい単語は
crow (おんどりが鳴く)、reply (答える)、sickle (鎌)、grind
(粉にする)、chaff (もみ殻)、flail (殻ざお)、thresh (脱穀する)、
lay an egg (卵を産む)、squirt (ほとばしり出る)、pail (バケツ)、
churn (撹乳器)、cellar (地下室)、jar (広口瓶)、ladle (おたま)、
batter (衣用生地)、lump (塊)
くらいでしょうか。

アマゾンのサイトではハードカバーの方で中身が1ページ見られます。


(左:ペーパーバック、右:ハードカバー)

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