「「勉強しろ」と言わずに子供を勉強させる法」
この本の著者は、中学受験生、医学部受験生、司法試験受験生、
ロースクール受験生などさまざまな受験生を指導しています。
この本には、著者がこれまでの受験生指導で出会ったたくさんの
生徒の家庭環境や両親の職業などを分析することによって、
「伸びる子」と「伸びない子」はどこが違うのか を具体例を
あげて説明してあります。
まず「できる子」、次に「できなくなった子」の実例を多数あげ、
どのようにしてその子が「できる子」「できない子」になったのか、
親がその子にどう関わってきたかが説明され、そのポイントが
まとめられています。
いろいろなご家庭があり、その例があげてありますので、ご自身の
家庭と似た環境ではどうしたらいいのかの参考になるのでは?
と思います。
私自身は悪い親の例の「子どもの前の障害を取り除く親」に近い
のではないか? と、反省させられるところがありました。
著者は受験に関わってはいるものの、決して受験偏重ではなく、
人の役に立つ人間になることを目標として受験生やご自身の
お子さんと関わっているので、共感が持てます。
お受験をさせようと思っていらっしゃるご両親にも、そうでない
方にも、親としてどう子どもと関わるかについて、非常に参考に
なる本だと思います。
私自身はいい本だと思いますが、アマゾンの書評では賛否両論です。
「当たり前の内容で、具体的な方法が示されていない」とか、
「小学校受験や中学受験が肯定的に書かれている」など、批判的な
内容も多く見受けられました。
アマゾンのサイトでは目次と第1章の冒頭を読むことができます。