Great Joy
邦訳は『ゆきのまちかどに 』です。
クリスマスにピッタリの絵本です。
フランシスという少女の住むアパートの窓から、雪のふる街角で
子猿を上に乗せてオルガンを弾く老人が見えます。
フランシスはその老人と子猿がどこで夜を過ごすのか心配ですが、
お母さんに尋ねても、お母さんは知らないと答えます。
その夜、フランシスは眠らずに起きていて、老人と子猿が夜通し
雪の降る街角に立っているのを見ます。
次の日フランシスはお母さんに、老人達を食事に招けないか
尋ねますが、お母さんは知らない人だから招けないと言います。
クリスマスの劇に天使の役で出るフランシスは、教会に行く途中、
老人に子猿を連れて劇を見に来てほしいと誘います。
劇が始まり、ちょうどフランシスが自分のセリフを言う時、老人が
子猿を連れて教会に入ってきます。
フランシスは入って来た老人に向けて
「見なさい! あなたに大変うれしい知らせをもたらします。」
と、ぴったりのセリフを言うのでした。
その後は文はありませんが、老人と小猿がみんなの輪の中に入って、
そこにいる全員が幸せにパーティーを祝っている情景が描かれて
います。
私はこの絵本の邦訳版を書店で見て、絵の美しさと物語の
素晴らしさに、原典を注文しました。
フランシスの優しさがみんなに伝わって、とても温かな
エンディングです。
娘も「いいお話だね〜。」と、読み終わった後に、しみじみと
した感じで言ってました。
総語数 714語。
英文があるのは13ページ。 1ページに2〜22行で、平均10行です。
Nativeの 4〜8 才向けとなっていますが。
難しい単語は
organ grinder (手回しオルガン奏者)、sequin (シークイン
(装飾などに用いる金属片))、tin (スズ)、hem (〜のへりを縫う)、
pageant (公演)、multiplication table (掛け算表)、St. Paul
(セントポール、ミネソタ州の州都)、Tallahassee (タラハシー、
フロリダ州の州都)、Harrisburg (ハリスバーグ、ペンシルバニア
州の州都)、thump (ドキドキする)、nickel (5セント硬貨)、
choir (聖歌隊)、shepherd (羊飼い)、hiss (シーッと言う)、
sway (ブラブラする)、sanctuary (教会)、behold (見よ!)、
tidings (便り)
くらいでしょうか。
アメリカのアマゾンのサイトでは中身が少し見られます。