Sylvester and the Magic Pebble
邦訳は『ロバのシルベスターとまほうのこいし』です。
コルデコット賞受賞作品です。
ロバのシルベスターはきれいな石を集めるのが趣味です。
ある日、彼はきれいな赤い石を見つけます。
その石は、握って何かを願うと願いがかなう、不思議な力を
もった石でした。
喜んで家に帰っている途中、ライオンに食べられそうになります。
パニックになり、彼はとっさに「自分が岩だったらいいのに!」
と願ってしまったのでした。
帰って来ないシルベスターのことを両親は心配して探しまわり
ますが、手掛かりは見つかりません。
それから秋が来て、冬が来て、春が来て、そろそろ両親も
彼のことを諦めかけていました。
5月のある日、シルベスターの両親は前向きに生きようと、
ピクニックに出かけます。
そこは...。
果たしてシルベスターはロバに戻れるのでしょうか?
魔法の小石は使われるのでしょうか?
ハラハラ、ドキドキする絵本です。
また、両親の愛情をたっぷり感じることができる、とてもいい
絵本です。
総語数 1400語。
英文があるのは30ページ。1ページに1行-23行、平均6行です。
Native の4-8才向けとなっています。
難しい単語は
extraordinary (普通でない) 、flaming (燃えるように)、
marble (ビー玉)、remarkable (注目に値する)、shiver
(震える)、cease (止む)、gratify (満足させる)、hoof
(ひづめ)、wart (いぼ)、fetlock (蹴爪)、startle (ギョッと
させる)、gnat (ブヨ)、perplex (当惑させる)、bewilder
(当惑させる)、pace (行きつ戻りつする)、frantic (取り乱した)、
soothe (〜をなだめる)、dawn (夜明け)、inquire (尋ねる)、
colt (仔馬)、nook (発音:ヌッk、片隅)、gully (溝)、scent
(手掛かり)、howl (遠ぼえする)、bud (芽を出す)、alfalfa
(ムラサキウマゴヤシ)、oat (オートムギ)、sassafras
(ササフラス)、timothy (オオアワガエリ)、embrace (抱擁)、
fond (愛情のこもった)
と少し多めです。
ですが、絵とお話の展開で、それほど難しくは感じないと思います。
(左:ペーパーバック、右:ハードカバー)