The Rainbow Fish
邦訳は『にじいろのさかな』です。
にじ色と銀色のうろこを持った魚は、自分の美しさを鼻にかけて
いました。
みんなが一緒に遊ぼうと言っても、黙って泳ぎ去って行きます。
ある日、小さな青い魚が、このにじいろのさかなに輝くうろこを
1枚ねだります。
ですが、にじいろのさかなはあげません。
それ以来、みんなはにじいろのさかなが来ても、離れて行くように
なりました。
孤独になったにじいろのさかなは、嫌われているわけを知りたくて、
知恵者のタコのもとに向かいます。
タコのアドバイスに従って、にじいろのさかなは自分の光るうろこを
みんなに分け与えます。
みんなは喜び、にじいろのさかなを仲間に入れてあげるのでした。
利己主義であるとどうなるか、分け与えることがどんな感情を
もたらすかが、ストーリーの中で無理なく語られています。
うろこがホントに光ってるのがきれいで、面白い工夫だと思います。
総語数 620語。
英文があるのは12ページ。1ページに4行-10行、平均7行です。
Native の4-8才向けとなっています。
難しい単語は
ordinary (普通の) 、entire (全部の)、shade (色合い)、scale
(うろこ)、glide (滑るように動く)、shimmer (チラチラ光る)、
dazzle (キラキラと輝く)、coral reef (サンゴ礁)、pour out
(吐露する)、glare (にらみ付ける視線)、emerge (現れる)、
glitter (輝く)、fin (ひれ)、waver (迷う)、playfully (ふざけて)、
peculiar (奇妙な)、whiz (ビューッと走る)、prized (貴重な)、
possession (所有物)
くらいでしょうか。
(左:ボードブック、中央:ペーパーバック、右:ハードカバー)