The Giving Tree

邦訳は『おおきな木』です。

1本のリンゴの木が生えていました。
ある少年は毎日この木のもとにやってきて、遊んだり、リンゴ
の実を食べたりします。
木は少年が大好きで、少年もこの木が大好きでした。
しかし、時が過ぎ、少年が大きくなると、彼は木と遊ばなく
なりました。
ある日、青年となった少年は、「買いたい物があるので
お金が欲しい」と木にねだりにやってきます。
木は自分の実を集めて売るように言います。
またしばらく経つと、大人になった少年は「家が欲しい」と
木にねだりにやってきます。
木は自分の枝を切って、家を建てるように言います。  
またしばらく経つと、初老になった少年は「ボートが欲しい」と
木にねだりにやってきます。
木は自分の幹を切って、ボートを作るように言います。 
木はいつも少年の力になれることを喜びと感じていましたが、
切り株だけになってしまいます。 
最後に年老いた少年が休みにやってきます。
木は自分の切り株の上に座って休むように促し、幸せを感じるの
でした。

娘は読んだ後に、「この少年はズルイ!」と言いました。
私は、いつまでも親を当てにしている、一人立ちできない
息子を思い浮かべました。
作者は「親たる者、無償の愛を与えるべし」と言いたいの
でしょうか。
考えさせられる絵本です。
  

総語数 620語。
英文があるのは33ページで、1行-16行、1ページ平均4行です。
Native の4-8才向けのレベルですが、「全ての年齢が対象」と
なっています。
難しい単語は
 stump (切り株)、straighten oneself (背筋を伸ばす)
くらいでしょうか。


(左:ハードカバー、右:CD付き)

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