The Kiss That Missed

ある火曜日の夜のこと、王様はいつものように急いでいて、王子に
「おやすみ」と、投げキッスをします。
ところがそのキッスが王子には届かず、窓から森へ飛んで行って
しまいます。
王様は騎士にキッスを取り戻すよう命令し、騎士は馬でキッスを
追いかけます。
暗く、臭く、雪が降る森には、たくさんの野獣が住んでいて、
騎士は怯みます。
が、そこにキッスが飛んできて、野獣達に次々に「お休みなさい」
と言って通り過ぎ、野獣達はみんな眠ってしまいます。
騎士と馬は休息にしわしわの古い木の幹に腰かけますが、それは
木ではなく、竜の尻尾!
彼らが竜に食べられようとした時、キッスが飛んできて竜の鼻の穴に。
竜も突然穏やかになり、騎士たちにお休みの挨拶をします。
騎士たちは無事にキッスを持ち帰り、みんな喜びます。
そして王様はみんなにお休みのお話を読んで聞かせるのでした。

ほのぼのとした、でもスピーディーで、とても動きのあるお話です。
森の中もあまり恐ろしく描かれていないので、怖がりのお子さん
でも十分楽しめると思います。
王様も騎士も、そして竜も、なんだかかわいらしく描かれています。
子ども達はお話の中の王子に自分を重ねて、幸せを感じることが
できるのではないでしょうか。


総語数 371語。
英文があるのは26ページ。1ページに1行-6行、平均3行です。
Native の6才以上となっています。(書評では4-8才)
難しい単語は
rattle (音を立てて走る)、quick word (ひと言)、squawk
(わめき立てる)、mount ((馬などに)乗る)、eventually (結局は)、
gallop off (駆け去る)、pursuit (追跡)、creature (発音:
kリーチャー、生き物)、growly (発音:gラゥリー、うなり声の
ように)、swoop (サッと舞い降りる)、dribbly (よだれを
垂らしている)、squeak (~をキーキー声で言う)、faithful
(誠実な)、wrinkly (しわの多い)、twitch (ピクッと動く)、
nostril (鼻の穴)、lot (連中)、leer at ((人)をいやらしい
目つきで見る)、Hang on! (ちょっと待って!)、puff (あえぐ)、
lumber (重々しく動く)
くらいでしょうか。


(左:ペーパーバック、右:ハードカバー)

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