Tops and Bottoms
コルデコット賞受賞作品です。
父親から受け継いだお金や土地で、働かずに暮らせるクマは
怠け者。いつも寝ています。
一方、土地がない貧乏で子沢山の野ウサギの一家は、子ども達が
おなかをすかせているのをなんとかしようと策を練ります。
野ウサギはクマに、土地を貸してもらって自分達が作物を作り、
お礼にできた作物を分けることを提案します。
1年目はクマが「上」を、野ウサギ達が「下」を取ることになり、
契約成立。
頭のいい野ウサギは土の中に作物がなるニンジン、ラディッシュ、
ビートを植え、収穫の時期にはクマに葉っぱだけを渡します。
出し抜かれたクマは2年目は「下」を選びますが、野ウサギは
今度は土の上に作物ができるレタス、ブロッコリー、セロリなど
を植えます。
収穫になり、また出し抜かれたクマ。3年目には「上」も「下」
も取ることで合意します。
この年に野ウサギが植えたのは...。
知恵者の野ウサギと間抜けなクマの対比が爽快に描かれています。
野菜の絵がとても写実的で素晴らしいです。
それとこの絵本、Tops and Bottoms にかけてあるのだと
思いますが、左右でなく上下にして読むようになっています。
総語数780語。
英文があるのは19ページ、1ページに1行-17行、平均5行です。
対象年齢は明示されていませんが、Nativeの幼稚園-小学校低学年
向けくらいでしょう。
難しい単語は
wealth (富)、hare (発音:ヘァ、野ウサギ)、bet (賭け)、
tortoise (発音:トータス、カメ)、debt (発音:デッt、借金)、
in bad shape (悪い状態で)、cook up (でっち上げる)、
grunt (低くうなる)、harvest (収穫)、weed (雑草を取る)、
crop (作物)、pluck (引き抜く、摘み取る)、pile (積み重ね)、
stare at (〜をじっと見る)、It's a done deal. (これで解決だ。)、
scowl (発音:スカゥル、しかめっ面をする)、growl (発音:
グラゥル、うなる)、owe (〜を与える義務がある)、yank up
(〜をグイッと引き上げる)、cornstalk (トウモロコシの茎)、
tug (〜を強く引っ張る)、tassel (トウモロコシの穂)、
ear of corn (トウモロコシ1本)、That's it! (もういい!)、
holler (大声を上げる)、profit (利益)
くらいでしょうか。
繰り返しの部分も多いので、それほど難しくないと思います。
(左:ハードカバー、右:ペーパーバック)