The Amazing Bone
コルデコット賞受賞作品です。
あるとても天気のいい日、子豚のパールは学校の帰りに
まっすぐに家に帰る気にならず、街をブラブラしたり、
お花が咲いている森で草の上に座ったり。
その森の木の下に、彼女は話すことができる骨を見つけます。
以前、魔女に飼われていたため、話すことができるそうです。
パールは骨が気に入り、家に持って帰っていいか尋ねると、
骨は喜んで承諾します。
ところが帰宅途中、パールは追剥に襲われます。
骨が恐ろしい声を出すと、追剥達は怖ろしがって逃げて行きます。
安心したのも束の間、今度はキツネにつかまります。
キツネは話すことのできる骨を怖れません。
パールはキツネの隠れ家に連れて行かれ、晩御飯にされそうに
なります。
いよいよパールが料理されそうになった時、骨は呪文を唱え
始めます。
するとキツネはだんだんと小さくなり、ネズミくらいの大きさ
になって逃げて行ったのです。
ようやく帰宅したパールは両親に骨のことと事件のことを話します。
骨とパールはそれからずっと一緒に暮らすのでした。
途中で追剥が出てきたり、キツネに料理されそうになったりで、
かなりハラハラさせられます。
ある程度大きなお子さんには、そのハラハラがいいところですが、
小さいお子さんだと少し怖いかもしれませんね。
寄り道してはダメよ というメッセージも読み取れます。
総語数 1700語。
英文があるのは25ページ。1ページに2行〜14行、平均7行です。
対象はnativeの4-8才となっています。
難しい単語は
dawdle (うろうろする)、pumpernickel (ライ麦の黒パン)、
cruller (クルーラー)、gawk (ぼんやりと〜を見る)、gaffer
(年寄り)、spat (spitの過去)、tobacco juice (喫煙の後の
唾液)、arms (戦闘)、patter (パラパラと音を立てる)、
rheumatism (リウマチ)、nosy (詮索好きな)、flabbergast
(びっくり仰天させる)、tree toad (アマガエル)、trill
(声を震わせて歌う)、boulder (大きな石)、breed (種族)、
chill (ゾッとさせる)、surrender (あきらめる)、boldness
(大胆さ)、growl (発音:グラウル、怒鳴る)、bar (道を塞ぐ)、
sprig (小枝)、lapel (折り襟)、plump (ぽっちゃりした)、
seize (発音:シーz、つかむ)、embrace (抱擁)、villain
(発音:ヴィラn、悪党)、ravenous (ひどく空腹な)、dote on
(溺愛する)、wily (ずる賢い)、dupe (だます)、flourish
(活躍する)、rant (〜をわめく)、no avail (効果がない)、
hideaway (隠れ家)、whimper (すすり泣く)、commence
(始める)、revile (ののしる)、sneer (あざ笑う)、
odoriferous (匂を放つ)、wretch (悪党)、expletive
(罵り言葉)、snarl (怒鳴る)、gnaw (ガリガリかじる)、
shove (押し込む)、stock-still (じっと動かない)、intone
(歌うような声で言う)、scurry (小走りで行く)、frazzle
(精神的に擦り減らす)、retire (床につく)、chatterbox
(おしゃべりな人)、converse (会話をする)
と、かなりたくさんで、絵がかわいい割に少々難しめです。
(左:ペーパーバック、右:ハードカバー)