『ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集』
福嶋隆史先生作の問題集で『「本当の国語力」が驚くほど伸びる本』
の理論を実践するためのものです。
前著を読んだ時に、「あいまいな科目でとらえどころがない」と
思っていた国語の力というものが、実は「論理的思考力」を意味し、
「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」という、たった３つ
の力に集約されるという、目からうろこ的な感動を味わいました。
そして本の中にあった例題を娘と楽しんでいたのですが、「もっと
問題が欲しい！」という、もどかしさも同時に感じていました。
今回、待望の問題集が出ました！
と言っても実は7月始めに出版されていたのですが、夏休みに娘が
やってみてその感想を と思って、今までご紹介していませんでした。
内容は4部に分かれています。
「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」を高めるパート
があり、そして最後に「総合問題」で、すべて問題集の中に
答えを書き込む形式です。
レベルは★小学校低学年、★★中学年、★★★高学年と、なって
おり、自分のレベルに合わせて問題を選ぶことができます。
この問題集をやり始めた娘の感想は、「難しいよ」です。
のぞいてみると、簡単な問題もありますが、かなり手ごたえの
あるものまで載せてあります。なるほど簡単には終わりそうも
ありません。
ですが、やったらやっただけ身に付きそうな、そんな無駄のない
問題集です。
嬉しいのは解答と解説がたいへん詳しいことです。たとえば普通
の問題集でほとんど取り上げられていない「作文」の問題があり、
それにも詳しい解説や模範解答（生徒さんが実際に書いた解答！）
が載っています。こんなトレーニングを積み重ねていけば、表現力
まで確実に力がつくだろうな と確信できるところが素晴らしい
と思います。