The Magic Finger
邦訳は『魔法のゆび』です。
ダールの作品の中で比較的簡単な本です。
"私"は魔法のゆびを持つ8才の女の子。
私が怒ると、人さし指から謎のパワーが出て、相手を懲らしめる
ことができます。
お隣に住むグレッグさん一家は、お父さんと8才と11才の男の子が
みんな銃で狩りをします。
私はやめるように言いますが、彼らは耳を貸しません。
使わないと決めていた魔法のゆびが光って、グレッグさん一家は、
鳥になってしまいます。
そこに4羽のアヒルが現れ、彼らの家を占拠し、彼らは外で鳥の
生活を強いられます。
小枝で巣を作り、えさを探し、今度は自分達が銃で撃たれる危険に
あいます。
そして...。
動物をゲームとして殺すことへの反発が込められた本です。
いい気味だと感じるか、反対にグレッグさん一家に感情移入すると、
少し怖い感じがするかもしれません。
Native の8-12才向けとなっています。
総語数 3594語。
英文があるのは48ページ。1ページに2-29行、平均11行です。
量が多いようですが、見開きには必ず挿絵があり、文も平易で
スラスラ読めます。
難しい単語は
mind one's P's and Q's (言動に注意する)、whisker (ほおひげ)、
laughter (笑い)、bushy (ふさふさした)、get cross (不機嫌になる)、
see red (激怒する)、on earth (一体全体)、sob (すすり泣く)、
chirrup (~を甲高い声で言う)、have got to (=have to)、
slug (ナメクジ)
くらいでしょうか。
(アマゾンのサイトでは中身が少し見られます)