バイリンガル教育に関連する研究結果(ビデオ)
ワシントン大学の Patricia Kuhl 教授の講演です。
(約10分間の英語のビデオで、英語字幕を出すことができます。)
以下、要約です。
赤ちゃんにいろいろな音を聞かせ、音が変わったら顔の向きを
変えるという訓練をし、赤ちゃんが正しく反応すれば、黒い
箱の中にライトがつき、中のパンダが太鼓をたたくような
システムを作って実験しています。
結果は...
生後間もなくから生後7ヶ月前後の赤ちゃんは、世界中の
どんな音の違いにも反応しますが、11ヶ月前後になると、
自分がいつも聞いている言葉の音にしか反応しなくなりました。
赤ちゃんは生後1年の間に自分がよく聞く音と、そうでない
ものの統計を取り、あまり耳にしない音は、頭から捨てている
ようです。
(注:ここまでの結果は以前にも言われており、娘が赤ちゃんの頃、
本で読んだことがあります)
この音に関する取捨選択が起こる前に、別の言語の音を
聞かせると、その音は反応できる音として残ります。
ただし、音をオーディオで聞かせるだけの場合や、テレビに
テディベアを映して音を聞かせる場合は、あまり音が残らず、
人から話しかけられた場合のみ、効果的に第2言語の音が残る
といった結果でした。
脳磁図(magnetoencephalography)を用いて、赤ちゃんが
音を聞いて学んでいる時の様子を見ると、反応している脳の
部位が表示されます。
これを用いて、これからもっといろいろなことが研究される
でしょう。