The Money Tree

マクジリカディ(McGillicuddy)さんの家の庭に、ある日、
木が育ち始めます。
鳥の贈り物と思い静かに見守っていると、木は変わった形に
育ち、しかも、どんどん大きくなります。
5月になると、その木に茂った葉は、なんとドル紙幣。
マクジリカディさんは遊びに来た子どもたちに、1枚ずつ、
その葉をお土産にわたします。
すると、その親たちが木を見に来て、その次には市の職員が...。
いつの間にか、全く知らない人たちが木の葉を取りに
やってきます。
秋になるとその木の葉も紅葉し、黄色くなって落ちてしまいます。
それを見て、マクジリカディさんはホッとします。
ですが、雪が降っても、知らない人が木の下の雪を掘り返して
いるのを見つけます。
ある冬の日、マクジリカディさんは、近所の少年達にその木を
切り倒してもらいます。

人々がお金に執着するのを冷静に見守るマクジリカディさん。
果たして自分がそんな木を持っていたら... と考えさせられる
絵本です。
お子さんとご一緒に考えてみてはいかがでしょうか。

含蓄の深い内容ですが、文も絵もサラッと描かれていて、
嫌味がありません。


総語数 466語。
英文があるのは13ページ。1ページに5-10行、平均8行です。
Native の5才以上向けとなっています。
難しい単語は
quilt (キルト) 、limb (大枝)、tug (~を強く引く)、
snow peas (サヤエンドウ)、muse (考えにふける)、
foliage (葉)、party favor (パーティーで客に配る記念品)、
orchard (果樹園)、greenery (青葉)、cobbler
(〔カクテルの〕コブラー)、No matter (構わない)、
burden (重荷)、surge (急増する)、harvest (収穫期)、
determined(決意の固い)
くらいでしょうか。


(左:ペーパーバック、右:ハードカバー)

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