Germs Make Me Sick
Let's-Read-and-Find-Out Science の Stage 2 の1冊です。
このシリーズは子ども向けに書かれた科学絵本ですが、内容は
かなり専門的で、しかも、わかりやすい絵が理解を助け、堅苦しく
ありません。
Stage 1 (3-6才向け) と Stage 2 (5-9才向け) に分かれており、
両者を合わせると100冊ほどあります。
この本は Best Children's Science Books 1995 を受賞しています。
ある朝、頭や手足が痛く、熱があり、起きられない。
これは病原菌の仕業ですが、どのようにして病原菌は病気を
起こすのでしょうか?
病原菌には大きく2つのタイプ、細菌とウイルスがあります。
これらはいろいろなところにいますが、皮膚や鼻の毛、喉の湿り気
などで、体の中には入って行きません。
ですが、くしゃみのからの病原菌が漂う空気を吸い込んだら肺に、
人が飲んだソーダを飲んだら胃に、擦り傷ができたらそこから皮膚の
下に病原菌が入るかもしれません。
病原菌が体の中に入っても、体の中の白血球や抗体が病原菌と
戦います。
そこをもし病原菌がくぐりぬけると、それらは短時間に2倍、4倍と、
どんどん増え、毒素を出し、体に害を及ぼします。
そうなると関節痛、熱、発疹がでたり、くしゃみ、鼻水、嘔吐などが
起こります。
細菌には近くに毒素を出すもの、血液の中に毒素を出すもの、
接触して毒素を出すものなどがあります。
ウイルスは体の細胞の中に入り、細胞を壊して増えて行きます。
ウイルスは風邪、インフルエンザ、麻疹、水疱瘡などを起こします。
大抵2-3日でよくなりますが、ひどい時は医者にかからねばなりません。
医者は綿棒で喉をこすったり、血液を取ったりして、病原菌の種類を
調べます。
病原菌が細菌なら、お薬が処方されます。
ウイルスには効果的なお薬はありませんが、予防接種をすることが
できます。
また、ウイルスによる病気でも、細菌に対するお薬が処方される
ことがあります。
そして安静にして回復を待ちます。
総語数 1100語。
英文があるのは29ページ。1ページに2-8行で、平均4行です。
(活字の部分のみカウントしています)
Native の5-9才向けとなっています。
難しい単語は
germ (病原菌)、bacteria (細菌)、virus (ウイルス)、rod (棒)、
loaves (loafの複数形、ひと塊り)、tadpole (オタマジャクシ)、
foil (失敗させる)、sip (一口)、scrape (擦り傷)、thoroughly
(徹底的に)、sneak (こっそり入る)、antibody (抗体)、rash (発疹)、
leopard (ヒョウ)、cavity (虫歯)、boil (おでき)、artery (動脈)、
vein (静脈)、tumble out (転がり出る)、flu (インフルエンザ)、
measles (麻疹)、mumps (おたふく風邪)、chicken pox (水疱瘡)、
swab (ふき取る)、prescribe (処方する)、vine (つる)
くらいでしょうか。
(ペーパーバック)
*アマゾンのサイトでは、中身が少し見られます。