Owl at Home
邦題は『ふくろうくん』です。
" Frog and Toad " の作者 Arnold Lobel の作品です。
以下の5話が収録されています。
・The Guest
ある雪の日、ふくろうくんが暖炉のそばで食事をしていると、
誰かが家の戸を叩きます。でも、戸を開けても誰もいません。
また、誰かが戸を叩きますが、また誰もいません。
ふくろうくんは、それが冬だと気付き、戸を開けて、可哀そうな冬を
家に招きます。
ところが冬は、ふくろうくんの家で暴れ周り、火を消して、あたりを
雪まみれにしてしまいます。
ふくろうくんはあきれて冬を追い出し、また火を起こし、食事を
再開するのでした。
・Strange Bumps
ふくろうくんがベッドで寝ようとすると、足元に2つのコブが
あります。
コブはふくろうくんが足を動かすと一緒に動きます。
毛布をはぐといなくなりますが、毛布をかけると、また出てきます。
ふくろうくんは自分が寝ている間に、そのコブがだんだん大きく
なるのではないかと怖くなり、居間の肘掛椅子で寝るのでした。
・Tear-Water Tea
ある日、ふくろうくんは涙のお茶を作ろうと思い立ちます。
悲しい情景をたくさん思い浮かべては涙を流し、その涙をやかんに
溜めていきます。
十分に涙が溜まったら、それでお湯をわかし、お茶を入れました。
涙のお茶は少し塩辛いけど、ふくろうくんはいつもおいしいと
思っています。
・Upstairs and Downstairs
ふくろうくんの家には2階の寝室と1階の居間があり、間に20段の
階段があります。
ふくろうくんは自分が2階にいる時は1階がどうなっているか
気になり、1階にいる時は2階がどうなっているか気になります。
そこで、階段を駆けあがったり、駆け下りたりして、1階と2階に
同時にいられるようにしようとしますが、上手くいきません。
最後には疲れ、階段の真ん中に座り込んでしまいます。
・Owl and the Moon
ある夜、ふくろうくんは海岸できれいな月を見ます。
ふくろうくんが月を見ると、月はふくろうくんを見かえしています。
月はふくろうくんの帰り道を照らしてくれます。
ふくろうくんは、月は海の上にいるべきだと思い、月に海に
帰るよう言います。ですが、月は言うことを聞きません。
ふくろうくんが丘の上に登り、さよならを言うと、月は雲に
かくれてしまいます。
悲しい気持ちで帰宅したふくろうくんは、ベッドに入ります。
するとベッドを月の光が照らします。
ふくろうくんは月が自分を追ってきたのを見て、悲しみも消え、
ゆっくりと眠りにつくのでした。
どのお話も、なんだかホッとするいいお話です。
総語数 1491語。
英文があるのは48ページ。1ページに1-13行で、平均8行です。
I Can Read Books シリーズのレベル2(Reading with Help)
に分類されています。(NativeのGrade 1-3)
分量が多いように見えますが、1文は短いです。
また、各章は短いですが、5章で構成されています。
難しい単語は
bang (ドスンと鳴る)、pound (ドスンと鳴る)、thump
(ドンと当たる)、whirl (グルグル回る)、whoosh (ヒューッと
素早く動く)、hallway (廊下)、behave (行儀よくする)、
window shade (ブラインド)、shiver (揺れる)、bump
(コブ)、cupboard (発音:カバーd、食器棚)、
wind up (ねじを巻く)、sob (すすり泣く)
くらいでしょうか。
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