Millions of Cats
少し滑稽な、そして少し不気味な絵本です。
コルデコット賞受賞作品です。
昔、おじいさんとおばあさんがきれいな家に住んでいました。
ですが二人は寂しく、幸せではありませんでした。
そこで二人はネコを飼うことにしました。
おじいさんは遠くの丘までネコを探しに行きます。
そこにはたくさんのネコがいて、おじいさんはそのうちの
一番可愛い1匹を選び、連れ帰ろうとします。
1匹を選んだものの、可愛いネコに出会う度に、おじいさんは
次々にそれらのネコを連れ帰るネコに加えます。
おじいさんはたくさんのネコを連れて戻りますが、すべての
ネコを養うことはできません。
そこで2人はネコ達に、誰が一番可愛いか尋ねます。
ネコ達は自分こそ一番と主張し、争い、殺し合います。
争いが終わり、静まった後を見ると、ネコたちの姿は見えません。
そこにはただ1匹、あまり器量が良くない子ネコが残っていました。
老夫婦はこの子ネコを可愛がり、この子ネコは可愛いネコに
育つのでした。
単色の版画と手書きの文が、この絵本を一層味わいのあるものに
しています。
総語数 971語。
英文があるのは25ページ。1ページに1-17行、平均7.5行です。
Nativeの4-8才向けとなっています。
難しい単語は
fluffy (フワフワした)、trudge (重い足取りで歩く)、
billion (10億の)、trillion (1兆の)、bear (我慢する)、
blade (葉)、quarrel (争う)、bit (biteの過去形、噛む)、
peep (こっそり見る)、scraggly (モジャモジャの)、
homely (器量の悪い)、plump (ふっくらした)
くらいでしょうか。
*アマゾンのサイトでは中身が少し見られます。
(左:ペーパーバック、右:ハードカバー)