A Couple of Boys Have the Best Week Ever
にぎやかな夏のひとときが伝わってくる絵本です。
コルデコット賞受賞作品です。
ジェイムズは友達のエイモンと、夏休みに1週間、エイモンの
祖父母の家に泊まって、自然教室に行きます。
祖父のビルは子ども達に自然に触れたり、動物園のペンギン展に
誘ったり、双眼鏡を渡して野鳥の観察を促したりしますが、2人の
子どもの関心は一緒にテレビゲームをしたり、祖母のパムが
作ってくれるお菓子だったり。
一週間の最後の夜に、海辺で貝と小石でたくさんのペンギンを作り、
南極を作って遊び、ビルを喜ばせます。
なかなか自然に親しまない現代っ子の2人とビルの対比が面白く
描かれています。
2人のつぶやきが吹き出しの中に書かれていたり、ビルが2人を
くっつけてジェイモンと呼んだりするなど、楽しい要素がいっぱい
です。
その場にいるような気分にさせてくれますが、それもそのはず、
ほとんどが実話だそうです。
2人の期待はずれの反応に「だよね~」と微笑ましく読むか、
あきれて読むかで、読者評は賛否両論です。
私は楽しく読め、子ども達の共感が得られる本だと思います。
総語数 795語。
文章があるのは 27ページで、1ページ1-14行、平均5.5行です。
Native の4-8才向けとなっています。
難しい単語は
Antarctica (南極)、belonging (持ち物)、exhibit (展覧会)、
company (同伴)、iceberg (氷山)、tide (潮)、chart (海図)、
binoculars (双眼鏡)、freckle (そばかす)、gross (気持ち悪い)、
practically (実用的に)、meditation (めい想)、recap
(再生させる)、sit around (ブラブラして過ごす)、wander
(歩き回る)、huddle (群れさせる)
くらいでしょうか。
(ハードカバー)