「娘の15回目の海外体験」(2015.1.25号)
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■ 日程表
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12月20日(土) 11:10 福岡発 15:35 アムステルダム着
16:50 アムステルダム発 17:10 ロンドン着
(ロンドン泊)
12月21日(日)― 22日(月) 移動なし
(ロンドン泊)
12月23日(火) 8:30 ロンドン発 (バスで移動)
10:10 オックスフォード着
16:30 オックスフォード発 (バスで移動)
18:30 ロンドン着
(ロンドン泊)
12月24日(水) 7:30 ロンドン発 (バスで移動)
8:40 ワーナーブラザーズスタジオ着
12:30 ワーナーブラザーズスタジオ発 (バスで移動)
13:40 ロンドン着
(ロンドン泊)
12月25日(木) 8:30 ロンドン発 (バスで移動)
10:30頃 カンタベリー着
14:00頃 カンタベリー発 (バスで移動)
14:30頃 ドーバー着
15:00頃 ドーバー発 (バスで移動)
17:30頃 ロンドン着
(ロンドン泊)
12月26日(金)― 27日(土) 移動なし
(ロンドン泊)
12月28日(日) 8:30 ロンドン発 (バスで移動)
9:40頃 ウィンザー着
11:30 ウィンザー発 (バスで移動)
13:20頃 ストンヘンジ着
14:30頃 ストンヘンジ発 (バスで移動)
15:30頃 バース着
17:00頃 バース発 (バスで移動)
19:30頃 ロンドン着
(ロンドン泊)
12月29日(月)― 1月1日(木) 移動なし
(ロンドン泊)
1月2日(金) 10:00 ロンドン発
12:30 アムステルダム着
14:30 アムステルダム発
(機内泊)
1月3日(土) 9:10 福岡着
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■ 詳細
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12月20日(土)
7:30頃、夜中まで年賀状を書いていた娘はなかなか起きられず、起こされる。その後、最後の荷造りを終えると、出発予定の8時を回っている。雨が降っていたこともあり、8:20頃、タクシーで空港まで向かう。9時頃空港着。
チェックインを終え、出国審査、両替を終えた後、娘は残りの年賀状を書く。手違いで印刷を頼んでいた年賀状が前日に届いたため、書き終えられなかったのだ。ようやく全部書き終えたが投函するポストがない。売店の方や、空港の方、航空会社の方に投函をお願いしてみたがすべて断られ、仕方なくイギリスに持っていく。
機上では3人並びの席に2人だったので、少しゆっくりできる。娘は映画を見ていたが、疲れると横になって寝る。私は忘年会が2日続き、例によって明け方近くまで荷造りをしていたため体調不良。眠ろうとしても眠れず、映画を見ながら時間を過ごす。
出発が予定より遅れ、アムステルダムでの乗り換え時間を心配したが、乗務員さんは問題ないと言う。乗務員さんたちのオランダ語での会話はどこかドイツ語に似ているので、そのことを話すと、「そうですね」と言われて、その後少し話が続く。
アムステルダムのスキポール空港ではほとんど時間なく乗り換え。ロンドン行きは小さな飛行機で、約1時間で到着。到着後の入国審査では、娘は不安がってひとりでは行かず。以前の方が大胆だったように思う。
荷物をカウンターで受け取り、税関を通った後、地下鉄の駅まで移動する。オイスターカードというプリペイドカードを買い、20ポンドずつチャージして電車に乗り込む。ロンドン中心部まで行くはずの電車がなぜか途中の駅までしか行かず、大きな荷物を抱えて乗り換える。中心部でもう一度乗り換えて、ホテルのあるランカスターゲイトで降りる。
ホテルは駅からすぐだったが、最初はどこかわからず、荷物を引きながらあちこち探して歩く。
8時頃ホテルにチェックインする。ハイドパークの北側中央にあるホテルで、10階の部屋からハイドパークが見え、そこでクリスマス時期に催されているウィンターワンダーランドという移動遊園地も遠くに見える。
疲れて遠くには出たくないので、ホテルのレストランで食事を取る。私はドイツ留学中とその後に4-5回イギリスには来ているが、娘は初めて。過去の経験からイギリス料理にはほとんど期待していなかったが、このホテルのレストランはイギリス料理にしてはおいしかった。ただ、お値段は高い。
部屋に戻り、早く入浴等ゆっくりしたかったが、トイレの水が流れないというトラブルがあり、フロントに電話して部屋を変えてもらうよう言う。人をよこすので待つように言われ待っているが人は来ず。約1時間後にもう一度電話すると、新しい部屋のキーを持って来られ、移動する。新しい部屋は14階、こちらは公園の一部しか見えず、眺めは前の部屋より悪くなったが、部屋は問題なく快適。これから11泊することになる。
12月21日(日)
ホテルの朝食が一人3000円と高いので、部屋で昨夜の夕食の残りや飛行機でもらったものなど適当に食べる。
今日は曇り。まずハイドパークを歩いて、ダイアナ妃記念の噴水などを見て南側に出る。ホースガードの隊列に出会い、ロンドンらしさを実感する。
(ホースガードの隊列)
Harrods に行き、昔感動した家具売り場などを見て回る。昼食はハロッズの比較的入りやすいところで食べるが、2人で10000円ほど取られ、驚く。
ビクトリア&アルバード博物館に行く。娘が好きそうな衣類や宝石の展示を見せようと回るが、特別展や閉鎖している部屋などのため、何度も行ったり来たりして、ようやく宝石のところに着く。その頃にはかなり疲れている。
(ビクトリア&アルバード博物館の中庭)
Marks & Spencer というスーパーで食料品を買って5時前にホテルに戻る。夜はホテルの部屋で買ってきたものを食べる。
今回、娘の時差ボケはなさそうだ。
12月22日(月)
朝、娘は珍しく素直に宿題をする。学校の英語の宿題が家族の1日を英語で書いてくるようにということだそうで、祖母の1日を英語で書いている。私は1日仕事ばかりで面白くないので対象外だそうだ。
ホテルの部屋のエアコンから涼しい風しか来ないので、ハウスキーパーに書き置きをして、10時過ぎ、地下鉄でロンドンブリッジ駅に行く。今日はマグルツアーという、歩いてハリーポッターのロケ地を回るツアーに参加するのだ。
風が強く肌寒い日だが、雨は大丈夫。ロンドンブリッジ下の市場から始まり、ロンドンの象徴とも言えるタワーブリッジやセントポール大聖堂が見えるところへ。
(セントポール大聖堂をバックに)
ガイドさんは陽気な女性で、少し早口の英語で解説され、ところどころわからず。娘は早口は大丈夫そうだが語彙不足でやはり時々わからないところがあるようで、お互いリスニングを頑張らないといけないね という話になった。地下鉄を使ってウエストミンスターに移動し、ビッグベン(国会議事堂)やロンドンアイ(観覧車)も見て、魔法省の舞台になった国防省へ。その後歩いて北上し、トラファルガー広場を通り、ダイアゴン横町のモデルになった場所を巡って午後1時頃に終了。いろいろな場所が映画に使われていることに驚く。
解散場所から少し歩いて中華街で食事。ロンドンに来るたびに、必ず中華街で食事をする。横浜の中華街などとは比較にならないほどレストランが多く、味もよく、しかも値段が安い。この日は一品料理を頼んだため、一人一品ずつで量が多く、少しもてあました。次回は飲茶にしよう。と言う。食後、娘は中華街近くの広場でのクリスマスマーケットで、バスケットのゲームをするが、とても高いところにネットが設置されていて届かず。
ネットで調べた一番近い郵便局まで地下鉄で移動。郵便局を探して歩くが見つからず、土地の人に尋ねる。なんとお店の奥に郵便局のカウンターがあり、何度も前を行き来していたのだった。日本で出しそびれた年賀状をホテルの封筒に入れ、日本にいる主人の元に送る。年内に着いてくれることを祈るが、悪名高いロイヤルメール、果たしてうまくいくのか?
近くのマークス&スペンサーで食料品を買い、ホテルに戻る途中、ひとつ手前のマーブルアーチで降りて、明日のオックスフォード行きコーチ(バス)の停留所を確認。ついでにハイドパークのウィンターワンダーランドを覗いてみる。絶叫マシンはそれなりに面白そうだがとても高く、日本の常設遊園地と比較するとわざわざ乗らなくてもいいかも と素通りする。
(ウィンターワンダーランドをバックに)
マーブルアーチからランカスターゲイトまで地下鉄1駅分ハイドパークの北側を歩いてみるが、暗くて距離もかなりあり、夜は勧められず。
ホテルの部屋に戻ると、エアコンの風が暖かくなっていた。
12月23日(火)
7時起床。部屋で適当に食事。ホテルのフロントで明日の夜のレストランの予約をして、地下鉄で隣の駅のマーブルアーチへ。8:30発の Oxford Tube という名のオックスフォード行きのバスに乗る。今日は娘の英会話学校の前の先生で、現在オックスフォードに戻っているマーティン先生に会いに行くのだ。
10:10頃にオックスフォードに着くと、マーティン先生とその彼女のひろこさんがバス停が見える喫茶店の中から私たちに手を振っているのが見える。マーティン先生とは再会のご挨拶、ひろこさんとは初めましてのご挨拶をして、一緒にオックスフォードの街を歩く。ひろこさんはあまり英語が得意でないそうで、マーティン先生とお付き合いを始めた頃は一生懸命に英語を勉強したそうだが、そのうちマーティン先生の日本語が上手になると、日本語で会話をするようになってきたそうだ。その話を聞いて、後で娘は「もったいないよね。彼氏だったら間違っても恥ずかしくないから、理想的な英語の先生なのに日本語でしゃべるなんて...。」と言っていた。こちらに来ても自分から積極的に英語の環境を求めていない娘の発言とは思えないが。
最初にハリーポッターの魔法学校の大広間の参考になった、クライストチャーチ(という名のカレッジ)に行くが、残念ながら今日は公開されていない。見たかったのでとても残念!
次に街で最も古い教会(聖メアリー教会)に行き、塔の上に登って晴れ渡った街を見渡した後、大学の自然史博物館に行く。恐竜の骨格模型を始め、かなりたくさんの展示物があり充実しているが無料。娘は大好きな鉱石を自分用のお土産に買う。
(聖メアリー教会の塔からのクライストチャーチ)
(自然史博物館で)
お昼は由緒ある White Horse というパブで食事。結構量がある。パブは土地の人がいないと子連れでは入りにくいので、娘に体験できてよかったねと言う。
午後は別の博物館に行くが、ここも無料で展示物が充実。日本のコーナーもあった。
しっかりみて疲れた後はお茶。イギリスでもっとも古いコーヒーハウスというカフェでクリームティー(スコーンと紅茶)を楽しむ。スコーンに付けるクロテッドクリームがとてもおいしい。お天気が良かったのに、カフェを出る時には雨が降り始める。
最後にお土産屋さんを見て歩く。オックスフォード大学のショップが点在しているが、そのうちのひとつを覗く。私たちは何も買わなかったが、たまたまオックスフォード生が買い物をしており、学生証を見せたら1割引きになるのを知った。
マーティン先生たちにバス停まで送ってもらい、16:30のバスでロンドンに戻る。ビクトリアコーチステーションまで乗り、明日のバスツアーの集合場所を確認後、地下鉄を乗り継いで8時前にホテルに戻る。
12月24日(水)
5時半に起床、簡単な食事後、6時半にホテルを出る。
地下鉄を乗り継いでビクトリア駅のコーチステーションにあるゴールデンツアーのオフィスに行く。今日はこの旅行のハイライトでもある、ハリーポッターの映画撮影スタジオを訪れるバスツアーに参加する。7時半にロンドンを出発し、スタジオには9時前に到着。念のため日本語オーディオガイドを借りて、9時からスタジオに入る。
スタジオ出発が12:15なので少し早目に回るが、どのコーナーもとても面白く、もっと見ていたい。この映画の作製スタッフは本当に細部にまでこだわっていて、驚かされた。杖のお店だけでもたくさんの箱が手作りされ、いかにも古めかしい、それらしい雰囲気をだしていた。衣装、機械仕掛けの人形たち、建物など、どれをとっても手抜きがない。一番驚いたのはハグリッドが本当の俳優さんではなく、マスクをつけた着ぐるみだったことだ。
(ダンブルドア校長の部屋)
(ハグリッドのマスク)
(ダイアゴン横町)
(杖を売るお店)
途中でバタービールとサンドイッチの軽食を取り、オーディオガイドを聞きながら回る。(オーディオガイドは借りる必要はなかった)最後の売店でお土産探しをして、集合時間に間にあうようにバス停へ。良い天気だが、風があって寒い。
余韻を噛みしめつつバスでロンドン、ビクトリア・コーチステーションに戻り、地下鉄を乗り継いでホテルに戻る。コンシエルジュさんに明日のバスツアーのピックアップを旅行会社に頼んでもらう。
6時からホテルのレストランでクリスマス・ディナー。クリスマスの特別メニューのみかと思っていたら、アラカルトでもいいということで、軽目の食事にする。おいしくいただいて、部屋に戻る。
12月25日(木)
8時にバスツアーのピックアップがあり、ビクトリア・コーチステーションのゴールデンツアーのオフィスに行く。今日はロンドン中の地下鉄・バスは全てクリスマス休暇で動かない。
この日にあるツアーごとに並ぶ場所が決まっていて、私たちはカンタベリーに行くツアーの列に並ぶ。8:30過ぎにバスに乗り込み、9時前に出発。希望者が多かったようで、2台に分けられた。私はこれまで何度かイギリスを訪れているが、今日ツアーで行くところは初めてなので私自身もとても楽しみだ。
とても良いお天気の中、10時半頃にカンタベリーに到着。なんと、この街の世界遺産のカンタベリー大聖堂でクリスマスミサに参加するのだ。11時前に大聖堂に入り、11時からのミサに参加。キリスト教徒でないのでミサの参加自体初めてだが、カンタベリー大司教(残念ながらこの日は体調不良で大司教代行がミサを行った)の言葉や参加者一同が言う言葉、讃美歌の歌詞などが全て書かれた小冊子が各席に置かれていて、それに沿って参加すればよかったので、一応参加できた。大聖堂自体の見学などはできなかったが、それよりはるかに勝る貴重な経験をすることができた。儀式にはバッハの頃のようなカツラをつけた方も登場し、娘はクスクス笑っていた。
(カンタベリー大聖堂)
ミサ終了後、近くのレストランでクリスマスランチ。ターキー料理ということだったので、七面鳥の丸焼きのようなものを想像していたが、肉の煮込みだった。みんな先にでてきたパンにバターとジャムを塗って食べていたら、ガイドさんから、クランベリーソース(ジャムではなかった!)はターキーにつけて食べるのだそうだ。インドから来たという女性と同じテーブルになりお話ししたが、かなり訛がきつく、何度も聞き直す。
2時頃出発し、ドーバー海峡の街ドーバーへ。最近はユーロスターに主役を奪われてしまった感があるが、フランスのカレーと対峙するこの街はいろいろな物語にも登場し、一度来てみたかった。白い絶壁がきれいな海岸で、夏はとても気持ちがいいだろうと思われる。
(ドーバー海峡の白い絶壁をバックに)
3時過ぎにドーバーを出て、天文台で有名なグリニッジの帆船カティー・サーク号をバスから見て、ロンドンに戻る。
この日は地下鉄・バスが動いていないということで、ガイドさんが参加者のホテルを個別に尋ね、近くで降ろしてくれる。6時頃ビクトリア駅に戻るということだったが、5時半くらいにホテルの近くで降ろしてもらった。丸一日のツアーで少々疲れて、ホテルの部屋で軽食を食べ、早目に休む。
12月26日(金)
ゆっくり起きる。ホテルの部屋に置いてあるティーバッグがなくなっていたのに、昨日補充されていなかったので、ハウスキーパーにお願いを書き置きして部屋を出る。ショッピングをするためにコベント・ガーデンへ。初日にチャージした地下鉄のカードに、すでにふたりともさらにチャージする必要。娘にマイフェアレディ―の舞台になったところだという話をしながら歩く。大道芸を見て、以前においしいクッキーがあったお店に入るが、お目当てのクッキーは見当たらず。別のを買ってみる。
お土産屋などをめぐりながら、お昼は中華街でこのあいだとは別のレストランに入り、飲茶を楽しむ。
この日は17時からコロシアム劇場でバレエ『くるみ割り人形』を見ることになっている。それまでお買いもの。途中、小雨が降り始める。娘は欲しがっていたピンクのショルダーバッグを見つけて買ったり、本屋で日本語の文庫本を読んだりする。
16:30頃に劇場に入る。ロイヤルオペラ劇場の次くらいに由緒あるところらしい。びっくりしたのが、クロークに荷物を預けるのは必須ではなく、座席に飲み物を持ってくる人もいる。ドイツなどでは考えられないことだ。
(コロシアム劇場内部)
バレエ『くるみ割り人形』は娘と一緒にこれまで2度見ているが、今回のが一番悪かった。ソリストたちはそれなりにいいのだが、群舞があまり合っていなくて、娘も私も少しガッカリ。ドイツやチェコでの観劇料と比べて2‐3倍ほどの値段にも関わらず...。
終了後、リージェントストリートをずいぶんと歩いて、結局サブウェイでサンドイッチを買って帰る。部屋には緑茶を含むたくさんのティーバックが補充されていた。
12月27日(土)
この日もゆっくり起き、ビスケットなどの軽い朝食を取る。コンシエルジュさんに明日のバスツアーのピックアップを旅行会社に頼んでもらう。地下鉄でロンドン塔へ。
オーディオガイドを1つ借り、歴史を確認しつつ建物をまわる。娘は借りずに、私の知識と私が聞いたオーディオガイドの知識をかいつまんで伝える。ヘンリー8世の妻達の話や、最近遺骨が発見されたリチャード3世に殺害されたと言われる王位継承権があった王子達の話などをしていると、幽霊などが嫌いな娘は拷問の器械を見て怖がる。鎧の展示や、英国王室の王冠や宝飾品の展示がある Jewel House は気に入っていたようだ。
(ロンドン塔内の展示:騎士の像)
(ロンドン塔の横にはタワーブリッジ)
ロンドン塔を出ると、もうお昼の時間。少し空腹を我慢して、DLRという郊外に出る電車に乗ってグリニッジに行く。少し雨が降ってくる。
駅の近くのイタリアレストランで食事。ロンドンで食べるより安く、量も多い。グリニッジまで食事を我慢して正解。
駅近くにある帆船カティー・サーク号を見て、娘が旅行前から行きたいと言っていたグリニッジ天文台を目指して丘の上に登る。ロンドンと違って観光客は少ないかと思っていたが、思ったよりも多く、お目当ての子午線0度をまたいで写真を取ろうと、寒い中に行列ができていた。
(子午線0度をまたいで)
天文台の丘を下って、クイーンズハウスと海事博物館を簡単に回り、駅近くで食料品を買って、DLR、地下鉄を乗り継いでホテルに戻る。
12月28日(日)
朝7:50にコンシエルジュさんから電話がある。「バスツアーのピックアップの方が来られているので、できるだけ早く下りて来てください。」昨日は8:05と言われたのに! あらかた準備はできていたが、娘と二人、慌ててロビーへ。
ピックアップのバスに乗り、ビクトリア・コーチステーションのゴールデンツアーのオフィスに行く。今日はウィンザー城、ストーンヘンジ、バースに行く、丸1日のツアーに参加する。8:30過ぎにバスに乗り込み、9時前に出発。
この日のガイドさんの英語はとてもきれいで少しゆっくり目。よくわかるので嬉しい。この日もとても良いお天気の中、9:40頃にウィンザー城に到着。
(ウィンザー城の前で)
だが、入場者が多く、中に入れたのは10:20頃だった。11:30にはバスに集合なので、少し早目に回る。メアリ女王のドールハウスや、儀式用広間などを見学して出る。出る前にトイレに行こうと思ったが、行列だったので諦め、入口の方のトイレに入ろうと、一度外に出てしまう。事情を話して再入場させてもらい、トイレに行ったが、今度は出口まで大回りしなければならないという。時間がないので入口近くの門の守衛さんに事情を話し、特別に門をあけていただき、そこから出していただいた。(すみません) 急いでバスに戻ったら、他の人たちはほとんど戻ってきておらず...。
バスは12時前にウィンザー城を出発。バスの中で買ってきていたサンドイッチを食べる。途中、マイフェアレディーにも出てくるアスコット競馬場を通り、1時過ぎにストーンヘンジに着く。ここは娘が旅行前から行きたがっていた場所。昔、主人とレンタカーで回った時にはなかったビジターセンターができており、そこからマイクロバスで遺跡の近くまで行くシステムになっていた。快晴の空の下、ストーンヘンジの周囲を回り、いろいろな角度から見て写真を撮る。
(ストーンヘンジ)
2:30にストーンヘンジを出発予定だったが、この時もなかなかそろわず、15分ほど遅れて出発。3:30頃、ローマ時代の公衆浴場の遺跡があるバースに着く。遺跡といっても現在もお湯が沸いており、そこはとても暖かい。以前訪れた時は夏だったので、この温かさに気付かなかった。バース出発は5:30だったが、ここの他に見るところもなく、かといってカフェに入る時間もなく、仕方なく娘はワッフルを買って寒い中で食べ、集合場所で時間にしか来ないバスを待った。
(バースのローマ時代のお風呂)
5:30にバースを出発し、一路ロンドンへ。(ひとり集合時間に現れず、置いていかれた!) 帰路ではみんなウトウトしていたが、7時過ぎにガイドさんがそれぞれのホテルを尋ね、どこでバスを降りたら提案してくれた。私たちは食事をして帰りたいと言ったので、ホテルより少し南東の地下鉄駅近くで降ろしてもらう。
地下鉄駅近くの Byron というハンバーガーのお店に入り、夕食を取る。重量感のあるお肉で味もなかなかよく、娘のお気に入りのお店になった。
地下鉄を乗り継いでホテルに戻る。
12月29日(月)
娘はなかなか起きず、ようやく8:30に起きるが、食事をしてホテルを出たのは10時過ぎ。
ロンドンに来て必ず行くべきところでまだ行ってないバッキンガム宮殿に行く。衛兵の交替にはまだ時間があるので、横のクイーンズギャラリーできれいなものを見ようと入る。以前に訪れた時は、宝石をあしらったイースターの卵型リング入れなど、とても可愛くてきれいなものが展示されていた。今回は金細工の展示物と、ビクトリア女王の皇太子が20歳で訪れたエジプトやトルコなどの写真展で少し地味だった。入場料が高いだけに残念。
11時半過ぎにバッキンガム宮殿の前に行くと、衛兵の交替を見ようと、すでに門の中は見えないくらいの人だかり。それでも隙間をぬって前に行き、娘を少しでも見えるところに立たせる。全部を見る人もいるが、たいていは途中で帰るので、その場所に入って少しだけ見る。(一部始終は Youtube でも見られます) クイーンズギャラリーの売店でお土産を買う。(オンラインショップでも買えます)
地下鉄で中華街に向かい、そこで食事。別のレストランでおいしい飲茶をいただく。その後、そこから歩いて大英博物館へ。2:30頃着くが、ロゼッタストーンとミイラを見て、娘は満足。それ以上は見なくていいと言う。興味がないものに無理強いしてもしょうがないので、歩いてショッピング街まで戻り、お土産とサブウェイのサンドイッチを買ってホテルに戻る。
12月30日(火)
娘は9時まで起きない。10時過ぎにホテルを出て、ハリーポッターの9と4/3プラットホームがある King's Cross 駅に向かう。駅の本当のホームの入口手前右の壁に、カートが半分入った像が作られているが、既に、その前に写真を撮ろうという人たちの行列ができている。1時間ほど待って、ようやく写真を撮る。ここでは写真屋さんがマフラーを貸してくれて、ポーズを取らせて写真を撮り、売店で売る仕組みだ。写真を買ったら、すでにお昼。
(この写真を撮るのに1時間!)
次に Baker Street にあるシャーロック・ホームズ博物館に向かう。地下鉄の駅を降りて地上に出ると、すでに行列が見える。係の人が、入場まで2時間と言っているのを聞き、そこまでシャーロキアンでない私たちは入場を諦める。
バスで Oxford Circus に行き、John Lewis というデパートの上のセルフレストランで食事。その後、バーゲンになっていたタオルをお土産に買う。バッキンガム宮殿のタオルの1/5ほどのお値段。その他のお店も見て回り、Marks & Spencer や Selfridges でお土産用のお菓子を買い込み、バスでホテルに戻る。
まだ本格的なアフタヌーンティーをしていないので、ホテルのラウンジに行く。クリスマス時期なので、ちょっと普段より豪華なアフタヌーンティーらしい。ひとり25ポンド(5000円)は高目だが、街中でも20ポンドくらいはするので、しょうがないと思いつつ。ところがこれは予想以上においしかった。最初はシャンパン(娘の分までいただいた)、そしてお料理は絶品のサンドイッチやミートパイ、スコーンもこれまでいただいた中で最も美味しく、お菓子もきれいでどれをとっても申し分なかった。しかもお茶もお料理もおかわり自由。あまりに美味しく、おかわりして食べたので、二人とも食べ過ぎてしまい、部屋に帰ってもしばらく動けなかった。部屋には明日チェックアウトするので、挨拶文とミネラルウォーターのボトルのプレゼントが置かれていた。「このプレゼントは初日の方が嬉しいよね」と言いながらいただいた。
12月31日(水)
11日もいた住み慣れたホテルをチェックアウトし、この荷物で地下鉄での移動は迷惑と、タクシーで次のホテルに移動する。カウントダウンの花火が歩いて見に行けるだろうと思って最後の2日だけこのホテルにしたが、昨日のニュースで、混雑を避けるため、花火を見られる場所には今年から入場券が売られ、既に9月に完売していることを知った。
10時半頃新しいホテルに着いてチェックインの手続きをし、荷物を預けて、地下鉄で街に出る。娘が行きたいと言っていたお店を回り、今日もまた友だちへのキーホルダー探しに終始。お昼は中華街に行き、2日前と同じレストランで、また飲茶をいただく。安く、美味しく、量的にちょうどいいので、どうしても中華街が多くなる。
今日は娘の誕生日。お祝いの意味も込めて娘の希望のミュージカル『マチルダ』を見に行く。劇場はケンブリッジ劇場という、こじんまりしたところ。観客が座席に食べ物や飲み物を持ってくるのにはどうも馴染めない。ミュージカルの内容は素晴らしく、二人とも見てよかったと満足する。
劇場を出て、またお土産屋を回り、サブウェイのサンドイッチを買ってホテルに戻る。荷物を部屋に運んでもらう際に、ひょっとしてホテルからカウントダウンの花火が見えないか尋ねると、部屋からは無理だけれど、4階からは見えると言われ、期待する。
12時10分前くらいに4階に上がり、廊下の窓からビッグベンやロンドン・アイを探す。予想と反対側の窓から見ると見つかった。
(ビッグベンとロンドン・アイ)
カウントダウンではロンドンアイのゴンドラの光り方が変わり、そろそろだとわかる。そして12時になった瞬間、多数の花火が上がるのが見える。(これも Youtube で見ることができます) 約10分のショーを堪能して部屋に戻り、それからお風呂に入って寝る。
1月1日(木)
10時過ぎに起きて朝食。ガイドブックによると、私が行きたかったデパート Fortnum & Mason は休みだが、Liberty は1日から営業ということで、街中に出る。Liberty でイギリスらしいお土産を探すが、結局チョコレートを買っただけに終わる。他のお店もたくさん開いており、母へのマフラーや、娘の希望の The Body Shop でのハンドクリームなどを買う。
お昼は最後だが、やはり中華街での飲茶になる。中華街では旧正月を祝うということで、あまり新年の雰囲気はない。遅い時間の昼食だが、他のレストランが開いていないのか、いつもよりお客さんがさらに多め。
食事後、またお店を見て回り、いつものサブウェイのサンドイッチを買ってホテルに戻る。娘は今回の旅行でサブウェイのサンドイッチを買う時くらいしか英語を使っていない気がする。
ホテルの移動の際に一度荷造りはしたが、最終の荷造りをして寝る。
1月2日(金)
朝5:30前に起き、6時前にチェックアウト。ホテルの方に流しのタクシーを止めてもらい、ヒースロー空港に乗り換えなしで行ける最寄りの地下鉄駅、South Kensington まで行ってもらい、地下鉄に乗る。
ヒースロー空港の駅で、地下鉄・バスのオイスターカードを清算し、チェックインカウンターに向かう。セルフチェックインもあるが、乗り継ぎで荷物がなくなったりするのが怖いので、カウンターで手続きをする。前日にオンラインでチェックインをしているためか、短時間で済む。
娘はレストランでハンバーガーを食べ、その後、出発まで免税店などを見る。いかにもロンドンらしい王室の写真がついた缶入りチョコやクッキーが売られているが、これ以上は荷物が増やせず断念する。中途半端に余っているポンドで小さなゴディバのチョコレートを買う。
10時にロンドンからアムステルダムに向かう。1時間ちょっとでアムステルダムに着く。そこでは朝食を取らなかった私が少し空腹になり、乗り継ぎの時間にサンドイッチをひとつ買って二人で食べる。
14:30に福岡行きが出るはずだったが、乗り込む直前に各ゲートでボディーチェックがあるためか、乗客が全員乗り込むまでに時間がかかり、出発がかなり遅れる。
機上では映画を見たりして過ごす。娘はよく眠っている。
1月3日(土)
出発がかなり遅れたにも拘らず、ほぼ予定通り、朝9時過ぎに福岡空港に着く。荷物を取り、タクシーで帰ろうとすると、珍しく娘が「もったいないから地下鉄で帰ろう」と言う。
地下鉄で自宅に戻ると、迎えてくれるはずの私の母が親戚の家から戻っておらず、2週間も誰もいなかった家は冷え切っていて、4度。いくら暖房を入れても、温まるまでにほぼ1日かかった。
午後から二人で近くの神社に初詣に行き、その帰りに犬をペットホテルからピックアップして戻った。
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■ 全体に
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今回、娘はあまり英語を使わなかった。間違えるのが恥ずかしいと思う年頃なのか、以前は臆せずに話していたのをためらうようになった。また以前は自分で動いていたところも、反抗期のせいもあるのか、知らんふりをすることも多かった。朝なかなか起きないことや、自分中心に動くことも重なって、この旅行中はよくケンカをした。
最初に長くいたホテルでは、日本語のテレビ放送が入ることもあって、日本語の番組をよく見ていたし、観光地で並んで待つ時などは i-Pad でしょっちゅうゲーム(もちろん日本語の)。これでは何のためにロンドンに来たのやら? という感じだった。
次回は中学2年生で部活の主役になり、その次は中学3年生で高校受験。もうしばらく一緒に旅行することはないかもしれない。本人が望めば語学研修くらいだろうか?
旅行費用に関しては円安(1ポンド約200円!)の影響もあり、今回はいつもの2倍はかかっている。ロンドンは全てが高すぎる!
・航空運賃 1人約 17万
・現地地下鉄/バス 約 0.8万(私は1.3万)
・タクシー代 0.5万
・バスツアー(半日x1、1日x2) 1人4万
・バレエ、ミュージカル 1人3.6万
・ウォーキングツアー、観光地入場料 1人0.8万
・ホテル1 11泊 約 26万
・ホテル2 2泊 約 6万
+食事、お土産代
食事もサブウェイのサンドイッチが1個約1000円と、円安も響いてかなりかさんだ。今年はこれから節約の毎日を送る予定。